1.使用製品
浸透コンクリート桝 KM-450(H=300) 有孔コンクリート桝 450×450(H=300)
2.実験目的
浸透コンクリート桝と有孔コンクリート桝の透水能力の計測(設計水頭)ゴミ・落ち葉等が溜まった時(目詰まり)の透水能力の変化の計測を目的とする。
実験方法
1. 試験体は当社製品、浸透桝(KM-450)と他社製品 有孔桝を使用して図‐1のようにセットし、清水を注水し時間の変化における水頭(高さcm)を測定する。
パターン1

※底面は止水板により浸透をゼロとする。側面からの浸透の比較を計測する。
計水頭の差によって浸透能力は判断できる。
桝設置状況

2.実験開始
NO1.有孔コンクリート桝
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水頭上昇状況 |
浸透状況・・・・有孔から漏れる感覚。一点集中型の浸透。
初期状況・・・・浸透が始まるまで時間がかかる。
NO2.浸透コンクリート桝(KM-450)
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水頭上昇状況 |
浸透状況・・・・ジワジワと浸み込む感覚。側壁において貯留していることが分かる。
初期状況・・・・浸透が始まるまで時間が全面浸透の為、早い。
3.結果
時間
(sec) |
設計水頭(cm) |
No1
有孔桝 |
No2
浸透桝 KM-450 |
10 |
2 |
2 |
30 |
7 |
2.8 |
60 |
10 |
4 |
90 |
12 |
4 |
120 |
13 |
4 |
150 |
12 |
4 |
180 |
12 |
4 |
210 |
12 |
4 |
240 |
12 |
4 |
270 |
12 |
4 |
300 |
12 |
4 |
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※設計水頭が低いほうが浸透をしているという結果となる。
有孔コンクリートは外周がコンクリートで覆われているため有孔しか水の逃げ道が無い。細かく分析をしていくと初期の浸透が弱く2分後浸透が始まる結果となる。
それに対し、浸透コンクリート桝は初期浸透が10〜30秒の間で始まり、製品のもつ透水能力 K=0.5cm/sec以上と非常に高い為安定した浸透水位を保つ。
有孔桝に関して分かることは急激な大雨に対して瞬時な浸透が浸透コンクリートに対して期待できないところがある。 |